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例)トマト

ビタミンAは、レチノール、レチナール、レチノイン酸の総称。また、β-カロテンなど、体内でビタミンAに変換する物質もあり、これをプロビデンスAカロテノイド、と呼ぶ。

網膜細胞や視細胞にとって重要であり、欠乏すると、乳児の場合、失明に至ることもある。成人でも、夜盲症という、視力に関する病気が発生する。また、肌の角質化なども招く。

過剰摂取による健康障害としては、頭痛、皮膚の落屑、脱毛、などが報告されている。過剰摂取の主な原因は、サプリメントや大量のレバー摂取によるものである。

上述のように「ビタミンA」は多岐にわたるため、食事摂取基準はレチノール相当量として示し、レチノール活性当量(retinolactivityequivalents:RAE)という単位で算定した。

表記についての解説

ビタミンAの食事摂取基準
性別 男性
年齢 推定平均必要量(μgRAE) 推奨量(μgRAE) 目安量(μgRAE) 耐容上限量(μgRAE)
0〜5 (月) - - 300 600
6〜8 (月) - - 400 600
9〜11 (月) - - 400 600
1〜2 (歳) 300 400 - 600
3〜5 (歳) 350 500 - 700
6〜7 (歳) 300 450 - 900
8〜9 (歳) 350 500 - 1200
10〜11 (歳) 450 600 - 1500
12〜14 (歳) 550 800 - 2100
15〜17 (歳) 650 900 - 2600
18〜29 (歳) 600 850 - 2700
30〜49 (歳) 650 900 - 2700
50〜69 (歳) 600 850 - 2700
70以上 (歳) 550 800 - 2700

レチノール活性当量(μgRAE)=レチノール(μg)+β-カロテン(μg)×1/12+α-カロテン(μg)×1/24 +β-クリプトキサンチン(μg)×1/24+その他のプロビタミンAカロテノイド(μg)×1/24
推定平均必要量と推奨量はプロビタミンAカロテノイドを含むが、目安量と耐用上限量には含まない。

ビタミンAの食事摂取基準
性別 女性
年齢 推定平均必要量(μgRAE) 推奨量(μgRAE) 目安量(μgRAE) 耐容上限量(μgRAE)
0〜5 (月) - - 300 600
6〜8 (月) - - 400 600
9〜11 (月) - - 400 600
1〜2 (歳) 250 350 - 600
3〜5 (歳) 300 400 - 700
6〜7 (歳) 300 400 - 900
8〜9 (歳) 350 500 - 1200
10〜11 (歳) 400 600 - 1500
12〜14 (歳) 500 700 - 2100
15〜17 (歳) 500 650 - 2600
18〜29 (歳) 450 650 - 2700
30〜49 (歳) 500 700 - 2700
50〜69 (歳) 500 700 - 2700
70以上 (歳) 450 650 - 2700
妊婦初期 +0 +0 - -
妊婦中期 +0 +0 - -
妊婦後期 +60 +80 - -
授乳婦 +300 +450 - -

レチノール活性当量(μgRAE)=レチノール(μg)+β-カロテン(μg)×1/12+α-カロテン(μg)×1/24 +β-クリプトキサンチン(μg)×1/24+その他のプロビタミンAカロテノイド(μg)×1/24
推定平均必要量と推奨量はプロビタミンAカロテノイドを含むが、目安量と耐用上限量には含まない。

推定平均必要量

半数の人が必要量を満たすと推定される量。摂取不足の回避を目的として定めた。

推奨量

ほとんどの人が必要量を満たす摂取量として、推定平均必要量を用いて算出した。

目安量

科学的根拠が足りず上記2つを設定できなかった場合に設定した数値。一定の栄養状態を維持するのに十分と推定される量。

耐容上限量

過剰摂取の回避を目的として設定。科学的根拠が得られない場合は設定していない。

目標量

生活習慣病予防のための数値であり、実行可能性を重視して設定されている。

科学的根拠の乏しさなどを理由に算定していない、できていないものも多いが、それは、欠乏や過剰が健康障害をもたらさないことを保障するものではない。

摂取の単位は「1日当たり」であり、これは、習慣的な摂取量の基準を与えるものである。

健康障害は習慣的な過剰や欠乏によって引き起こされるため、長期的、習慣的な観点で摂取量を捉えることが重要である。

その他の注意事項

出典

日本人の食事摂取基準(2015年版)